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大腸ポリープ

大腸ポリープとは？

大腸ポリープは、大腸の内壁に発生するイボ状の腫瘍のことです。大きさは数ミリから数センチと様々で、1つだけのこともあれば複数存在することもあります。
大腸ポリープには大きく分けて「非腫瘍性ポリープ」と「腫瘍性ポリープ」の2種類があります。非腫瘍性ポリープの多くは良性で、がんになる可能性はほとんどありません。一方、腫瘍性ポリープ（腺腫）は、放置すると大腸がんへと進行する可能性があるため注意が必要です。大腸ポリープができても自覚症状として現れにくいので、定期的な検査によって早期発見する必要があります。
小さなポリープの段階で発見して治療することで、大腸がんを予防することが可能になります。
気になる症状がある方、また大腸がんの家族歴がある方は、大阪府大東市・野崎駅の寺川クリニックにご相談ください。

大腸がん

大腸ポリープの症状

大腸ポリープの多くは無症状で、検診として行う内視鏡検査（大腸カメラ）で偶然発見されることがほとんどです。しかし、大きさや場所によっては以下のような症状が現れることがあります。

便に血が混じる（血便）・貧血

ポリープの表面は柔らかいため、便が通過する際に擦れて出血しやすくなります。直腸近くのポリープからの出血は鮮血便として、奥のポリープからの出血は暗赤色便として現れることがあります。出血が長期化すると、貧血症状を起こすこともあります。

便通異常（便秘・下痢）

大きなポリープが腸管内を狭くすることで便の通過が妨げられ、便秘の原因となります。また、ポリープ周囲の炎症により腸の蠕動運動が活発になり、下痢症状が現れることもあります。

便が細くなる・残便感

大きなポリープが腸管の内腔を狭めることで、便が通過する際に細くなったり、便を完全に排出した後に残便感が生じたりすることがあります。

腹痛

大きなポリープが腸管を閉塞しかけたり、周囲に炎症が起きたりすると、腹痛が生じることがあります。

大腸ポリープの原因

大腸ポリープの発生には複数の要因が関わっていると考えられています。

遺伝

大腸ポリープや大腸がんの家族歴がある方は、発症リスクが高くなることが知られています。

加齢

年齢が上がるにつれてポリープの発生率は高まります。特に40歳を過ぎると増加しますので、40歳以上で一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方は、予防のためにも受診しましょう。

生活習慣

食生活や運動習慣も大腸ポリープの発生に関わります。肉類や加工食品の過剰摂取、食物繊維の不足、運動不足、喫煙、過度な飲酒などがリスク因子として挙げられます。

大腸ポリープの検査

大腸ポリープの診断には、以下のような検査が行われます。

便潜血検査

大腸がん検診で広く用いられている検査で、肉眼では見えない微量の血液を検出できます。ポリープからの出血を早期に発見できる場合がありますが、常に出血しているわけではないため検出できないこともあります。陽性の場合は、精密検査として大腸カメラ検査を受けましょう。

内視鏡検査（大腸カメラ）

内視鏡を肛門から挿入し、大腸の内側を詳しく観察します。ポリープが見つかった場合は、その場で組織を採取できるほか、小さなポリープであれば切除することも可能です。

CT

体の断面画像を撮ることで、大腸の内部を立体的に観察します。大腸カメラ検査と比べると精度はやや劣りますが、体への負担が少ないのが特徴です。

大腸ポリープの治療

大腸ポリープの治療は、種類、大きさ、形状、位置などを考慮して決定します。

経過観察

ポリープが小さく、がん化するリスクが低いものは、定期的な検査で経過観察することもあります。患者様の年齢や全身状態なども考慮して判断します。

内視鏡的ポリープ切除術

大腸内視鏡を用いて大腸ポリープを切除する方法です。小さく数の少ないポリープであれば、当院での日帰り手術が可能です。

外科手術

ポリープが非常に大きな場合や、内視鏡での切除が困難な位置にある場合、またポリープ内に進行がんが疑われる場合には、外科手術が必要になることがあります。

※提携先の医療機関をご紹介して行います