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便秘

こんなお悩みはありませんか？

便秘は多くの方が経験する症状ですが、長期間続くことで腸内環境の悪化や、痔などの合併症を引き起こすこともあります。また、排便習慣の急な変化や、便秘に伴う異常な症状は、何らかの病気のサインである可能性もあります。

便秘でお悩みの方は、市販薬に頼り続けるのではなく、一度専門医による適切な診断を受けることをお勧めします。当院では、便秘の種類や原因を詳しく調べ、患者様のライフスタイルに合わせた改善策をご提案いたします。お気軽にご相談ください。

便秘の種類と原因

便秘は大きく「機能性便秘」と「器質性便秘」の2つに分類されます。

機能性便秘

機能性便秘は腸の働きの低下によって起こる便秘で、病気によるものではありません。さらに以下のように分類されます。

直腸性便秘

便意の我慢を繰り返すことで直腸の感受性が低下し、便意を感じにくくなることで起こる便秘です。トイレに行きにくい環境に置かれることが多い方に起こりやすく、若い女性や寝たきりの高齢者に多く見られます。

けいれん性便秘

腸の一部が過敏に反応し、けいれんを起こすことで腸の動きが悪くなる便秘です。ストレスによる自律神経の乱れが大きく関与しており、腹痛を伴うことが多いのが特徴です。便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の一部もこのタイプに含まれます。

弛緩性便秘

腸の筋力が低下し、蠕動運動（ぜんどううんどう）が弱くなることで起こる便秘です。加齢や運動不足、腹筋の衰えが主な原因となります。また、長期間の下剤使用によって腸がお薬に依存し、自然な蠕動運動が低下することでも起こります。

器質性便秘

器質性便秘は、大腸がんや大腸ポリープ、腸閉塞など、腸に何らかの病変や障害があることによって起こる便秘です。腸管が物理的に狭くなったり塞がったりすることで、便の通過が妨げられることで起こります。

その他の便秘の原因

食生活の乱れ

食物繊維の摂取不足、水分不足、脂肪や糖分の多い食事、不規則な食事時間などが便秘の原因となります。

運動不足

適度な運動は腸の蠕動運動を促進します。運動不足は腸の動きを鈍らせて、便秘を引き起こす原因となります。特にデスクワークが中心のライフスタイルの方や、高齢者に多く見られます。

ストレス

ストレスは自律神経のバランスを崩し、腸の動きに影響を与えます。これにより腸の動きが過度に抑制されると便秘を引き起こしやすくなります。

考えられる消化管の病気

過敏性腸症候群

腸の機能異常により腹痛や便通異常（便秘や下痢）が慢性的に続く病気です。ストレスで症状が悪化することが多く、下痢を繰り返す、便秘を繰り返す、あるいはその両方を交互に繰り返すなど、症状の現れ方には個人差があります。

大腸ポリープ・大腸がん

大腸の粘膜から発生する腫瘍です。大腸ポリープが大きくなる、あるいは大腸が進行すると便秘や下痢、便が細くなる、残便感が生じる、血便などの症状が現れます。特に50歳以上で便通異常が現れた場合は、検査による確認が重要です。

腸閉塞

腸管が何らかの原因で詰まり、腸内容物の通過が妨げられる状態です。腹痛、腹部膨満感、嘔吐などの症状を伴うほか、完全閉塞では中の便やガスがまったく出なくなります。

直腸瘤

直腸の壁が弱くなり、膣側に膨らむ状態（女性の場合）で、排便困難を引き起こします。特に、いきんでも便が出ない、膣の中に指を入れて押さえると排便しやすくなるといった症状が特徴的です。出産経験のある女性に多く見られます。