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糖尿病とは?

健康診断で血糖値が高めと指摘された方は、お早めに大阪府大東市・野崎駅の寺川クリニックへご相談ください。
糖尿病の種類と原因
糖尿病には大きく分けてⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病があり、それぞれ違った原因で発症します。
Ⅰ型糖尿病
膵臓でインスリンを産生する細胞(β細胞)が自己免疫反応などにより破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプの糖尿病です。一般的な糖尿病のイメージとは違い、生活習慣とは無関係に突然発症するため、お子様や20代以下の若い方でも発症する可能性があります。
Ⅱ型糖尿病
インスリンの分泌量が減ったり、効果が低下したりすることで起こる糖尿病です。生活習慣病の1つとして一般的にイメージされるものがこれで、日本人の糖尿病のほとんどがこの2型糖尿病です。肥満、運動不足、高カロリー食、加齢、ストレス、喫煙などの要因により、徐々に発症・進行します。
糖尿病の合併症
糖尿病が進行すると全身に様々な影響が及びます。特に以下の3つは「糖尿病の3大合併症」と言われているもので、発症による生活への影響も大きいため注意が必要です。
糖尿病網膜症
網膜の細い血管が障害を受け、出血や新生血管の形成が起こる眼の病気です。初期には自覚症状がなく、進行すると視力低下や失明に至ることもあります。定期的な眼科検査による早期発見が重要です。
糖尿病腎症
腎臓のろ過装置(糸球体)にある細い血管が障害され、尿中にタンパク質が漏れ出す状態です。症状のないまま徐々に進行し、重症化すると腎不全となり、人工透析が必要になることもあります。
糖尿病性神経障害
長期間の高血糖により神経が障害された状態です。手足にある末梢神経が影響を受けやすく、手足のしびれや痛み、感覚低下などとなって現れます。特に足の感覚が鈍くなると怪我に気づきにくく、放置されると組織が腐り、切断が必要になる可能性もあります。
糖尿病の検査
糖尿病の検査は、主に血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー※)を調べます。血糖値は様々な条件で変動するので、空腹時や食後、ブドウ糖を摂取した後など、条件を変えて複数回実施することが多いです。
(※)過去1~2か月間の平均血糖値を反映する値。直前の食事や運動の影響をほとんど受けない
糖尿病の診断基準
血糖値は様々な条件で変動するため、何らかの理由で一時的に血糖値が高くなっている可能性もあります。そのため、検査を行って以下のいずれかに該当すると、まずは「糖尿病が疑わしい状態」となります。
後日再度検査を行い、1~3のいずれかに該当する場合に改めて「糖尿病」と診断します。
- 1.空腹時血糖値が126mg/dL以上
- 2.随時血糖値が200mg/dL以上
- 3.経口ブドウ糖負荷試験が200mg/dL以上
- 4.HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が6.5%以上
一度の検査で糖尿病と診断できるケース
以下の場合は、初回の検査のみでも糖尿病と診断します。
- 1~3のいずれかと4が同時に見られる
- 1~3のいずれかに加え、典型的な糖尿病の症状が見られる
糖尿病の治療
糖尿病治療の柱は、食事療法と運動療法を中心とした生活習慣の改善です。これらで改善が難しい場合には、お薬を使った治療も検討します。
食事療法
糖尿病治療の基本です。極端な制限ではなく、バランスの良い食事を適切な量で摂ることが重要です。適正なカロリー摂取、栄養バランスの良い食事、食物繊維の多い食品の摂取、規則正しい食事時間の維持を心がけましょう。
運動療法
運動はインスリンの感受性を高め、筋肉でのブドウ糖利用を促進します。ウォーキング、水泳などの有酸素運動や筋力トレーニングを、体力に合わせて取り入れます。日常生活でも階段の上り下りをするなどの活動量を増やす工夫が大切です。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは血糖コントロールが難しい場合は、お薬を使った治療も検討します。インスリンの分泌を促進するお薬や、インスリンの効きを良くするお薬など、作用の異なる様々なお薬がありますので、患者様の状態に合わせて選択します。
インスリン注射
Ⅰ型糖尿病や進行したⅡ型糖尿病では、外部からインスリンを補充する注射療法が必要となることもあります。生活の中の適切なタイミングで自己注射を行っていただく必要がありますので、注射の打ち方やお薬の効果、生活上の注意点などを詳しくご説明します。