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生活習慣病とは?

生活習慣病の怖さは、初期には自覚症状がほとんど現れないことにあります。気づかないうちに徐々に悪化し、ある時突然、心臓発作や脳卒中などの重篤な病気として表面化します。予防や早期発見のためには、定期的な健康診断が重要です。
何か体調の変化を感じたり、健康診断で気になる結果が出たりした場合は、大阪府大東市・野崎駅の寺川クリニックへご相談ください。患者様お一人おひとりの生活環境を考慮しながら、最適なアドバイスと治療方針をご提案いたします。
主な生活習慣病
糖尿病
血糖値の高い状態が続く病気です。高血糖状態は血管を介して全身の組織にダメージを与えるため、放置すると腎臓や目、神経など様々な部位に合併症を引き起こします。
高血圧
血管内の圧力が慢性的に高い状態です。多くは無症状ながら、放置すると心臓や脳、腎臓に負担をかけ続け、心筋梗塞や脳卒中、腎不全などを引き起こします。
脂質異常症
血液中の脂質バランスが崩れた状態です。自覚症状はほとんどありませんが動脈硬化を進行させて、心臓病や脳血管疾患のリスクを高めます。
高尿酸血症(痛風)
血中尿酸値が高い状態です。関節に尿酸結晶が堆積すると激しい痛みを伴う発作を引き起こし、腎機能も低下させることもあります。
肥満・メタボリックシンドローム
身長に対して体重が重い状態で、BMI25以上が該当します。特に内臓脂肪型肥満に高血圧や高血糖などが加わったものをメタボリックシンドロームと言い、様々な生活習慣病のリスクを高める要因となります。
骨粗鬆症
骨の密度と質が低下してもろくなる病気です。多くは無症状ですが、進行すると軽い衝撃でも骨折しやすくなります。特に更年期以降の女性に多く、大腿骨の骨折などが寝たきりの要因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に繰り返し呼吸が止まる病気で、大きないびきや日中の強い眠気、集中力低下を引き起こします。睡眠の質を大きく低下させるほか、他の生活習慣病のリスクも高めるとされています。
生活習慣病の合併症
生活習慣病を放置すると、以下のような重篤な疾患につながる可能性があります。これらの合併症をいかに防ぐかが、生活習慣病の治療の鍵となります。
- 心筋梗塞:心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化により心臓の筋肉に血液が届かなくなる
- 脳梗塞:脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死する
- 脳出血:脳の血管が破れ、出血を起こす
- 腎不全:腎臓の機能が低下し、体内の老廃物を排出できなくなる
- 網膜症:目の網膜の血管に障害が起き、視力低下や失明の原因となる
- 末梢神経障害:手足のしびれ、痛み、感覚異常などが生じる
- 手足の切断:神経障害が悪化して手足の組織が壊死すると、最悪の場合、切断の必要がある
など
生活習慣病の治療・管理
生活習慣病の治療は、病気を悪化させる生活習慣の改善が中心となります。一度発症した生活習慣病を完治させるのは難しいですが、適切な治療と管理を行うことで、通常通りの生活を送ることが可能になります。進行して合併症が起こる前に、治療を始めることが大切です。
食事療法
食生活の見直しは、生活習慣病の予防と治療の基本です。塩分・糖分・脂質の過剰摂取を控えて、野菜・魚・大豆製品などを中心としたバランスの取れた食事を心がけましょう。野菜から食べ始める、ゆっくりとよく噛んで食べる、適量を意識するなどの工夫も効果的です。
運動療法
適切な運動は、血糖値の改善、血圧の安定化、体重管理に効果があります。ウォーキング、水水泳、サイクリング、軽い筋肉トレーニングなど、ご自身に合った運動を生活に取り入れましょう。激しい運動をする必要はありませんので、日常生活の中で階段の利用や少し遠回りして歩くなど、無理なく継続できる方法から始めましょう。
生活リズムの改善
十分な睡眠と規則正しい生活リズムは健康維持に欠かせません。また、喫煙や過度の飲酒は血管に負担をかけるため、禁煙や適量の飲酒を心がけることが大切です。ストレスも生活習慣病と密接に関連しているため、ご自身に合ったストレスの発散法を見つけることも重要です。
お薬による治療(薬物治療)
生活改善だけでは十分な効果が得られない場合には、薬物治療も検討します。血圧降下薬、血糖調整薬、脂質改善薬など、患者様の状態に合わせた適切な薬剤を選択します。