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過活動膀胱
過活動膀胱とは？
40代以上であれば多くの方が過活動膀胱を発症していると考えられますが、年齢のせいと諦めてしまったり、恥ずかしさから受診しなかったりする方が多いです。適切な治療により症状の改善が期待できますので、排尿のお悩みがあれば、大阪府大東市・野崎駅の寺川クリニックへご相談ください。
過活動膀胱が疑われる症状
過活動膀胱ではいくつかの特徴的な症状が現れます。主な症状は以下の通りです。
尿意切迫感・尿もれ
突然、強い尿意を感じる状態で、我慢できずに漏れてしまうこともあります。トイレにすぐ行かないと間に合わないという切迫感があるため、慢性化すると日常生活に支障を来すようになります。
頻尿
日中に8回以上または夜間に1回以上トイレに行く状態です。過活動膀胱では膀胱が過敏になり、少量の尿でも強い尿意を感じるため、排尿回数が増加します。
過活動膀胱の原因
過活動膀胱には以下のような原因があります。
神経因性過活動膀胱
膀胱の収縮を制御する神経系の機能に異常が生じ、自分の意思とは関係なく膀胱が収縮します。脳卒中、パーキンソン病、脊髄損傷、多発性硬化症などの神経疾患が原因となります。
非神経因性過活動膀胱
明らかな神経学的異常がない場合の過活動膀胱です。加齢による膀胱機能の低下、前立腺肥大（男性）、骨盤底筋の弱体化（特に出産経験者）、膀胱出口閉塞などが原因として考えられます。
生活習慣
カフェインやアルコールの過剰摂取、水分摂取量の不足、過度の肥満なども症状を悪化させる要因となります。これらは神経因性・非神経因性に関わらず影響します。
心理的要因
脳と膀胱は密接に関連しているため、ストレスや不安も過活動膀胱の症状に影響を与えることがあります。
過活動膀胱の検査
過活動膀胱の診断には、以下のような検査が行われます。
問診・診察
排尿に関する症状（頻度、量、尿意切迫感の有無など）を詳しく聞き取ります。
尿検査
尿路感染症や血尿の有無を確認します。過活動膀胱と似た症状を引き起こす他の泌尿器疾患を除外するために重要な検査です。
尿の出方、残尿を調べる検査
専用の検査機器を使用し、排尿時の尿量や膀胱内の圧力、膀胱内に残っている尿量を調べます。
超音波検査（エコー）
超音波を用いて膀胱の形状や残尿量を確認します。排尿後に膀胱内に尿が残っていないか、膀胱の壁に異常がないかなどを観察します。
尿流動態検査
より詳細な膀胱機能の評価が必要な場合に行います。膀胱内圧測定や尿流測定により、膀胱の収縮力や尿道の抵抗などを客観的に評価します。複雑な症例に対して実施されます。
過活動膀胱の治療
過活動膀胱には様々な治療方法があります。症状や原因に応じて適切な治療を選択します。
行動療法
尿意を感じても少しずつ我慢する時間を延ばし、膀胱容量を増やす訓練（膀胱訓練）を行います。少しずつ排尿間隔を延ばしていくことで、正常な排尿間隔に近づけていきます。
骨盤底筋訓練
骨盤底筋を意識的に収縮させることで、尿道を締める尿道括約筋を鍛えます。特に女性の過活動膀胱の治療に効果的です。
薬物療法
膀胱の過剰な収縮を抑えるお薬（抗コリン薬やβ3作動薬など）を使用して症状を改善します。お薬ごとに効果の出方や副作用が異なりますので、患者様の状態に合わせて選択します。
