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睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは？
眠っている時に起こるので患者様ご自身は気づきにくく、大きないびきや呼吸停止をご家族に指摘されて初めて受診されるケースが多いです。「いつも日中眠い」「大きないびきをかくと言われる」などの症状でお悩みの方は、大阪府大東市・野崎駅の寺川クリニックへご相談ください。適切な診断と治療で、質の高い睡眠を取り戻しましょう。
睡眠時無呼吸症候群の種類と原因
睡眠時無呼吸症候群にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群（OSAS）
SASの約9割を占めるタイプです。睡眠中にのどの筋肉が緩まって舌が後ろに下がり、上気道を塞ぐことで発生します。肥満、加齢、顎の小ささ、アルコールや睡眠薬の使用、扁桃腺肥大などが原因となります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群（CSAS）
脳の呼吸中枢の機能異常により、呼吸筋への指令が適切に送られないことが原因です。脳卒中や心不全など重篤な病気と関連していることがあります。
※OSASとCSASの両方が重なって起こるものもあります（混合型睡眠時無呼吸症候群）
睡眠時無呼吸症候群による影響
睡眠時無呼吸症候群の放置は様々な健康問題を引き起こします。睡眠中の状態を自覚するのは困難なので、こうした健康問題が睡眠時無呼吸症候群によるものと気づきにくい点に注意が必要です。
睡眠の質の低下
質の良い睡眠が得られないことで、日中の強い眠気、集中力低下、倦怠感、頭痛が生じ、交通事故のリスクも高まります。十分な睡眠時間を確保しているのに、上記のような症状が見られる場合には、睡眠時無呼吸症候群を疑っても良いでしょう。
生活習慣病のリスク増大
高血圧や糖尿病、不整脈、心不全、脳卒中などの生活習慣病の発症・進行には、睡眠の質も大きく影響します。睡眠時無呼吸症候群は、間接的にこれらのリスクを高めてしまいます。
睡眠時無呼吸症候群の検査
睡眠時無呼吸症候群の診断では、以下のような検査を段階的に行います。
問診・身体診察
症状や睡眠状態、肥満度などを確認します。
簡易検査
ご自宅で指先と鼻にセンサーを装着し、睡眠中の酸素飽和度や呼吸状態を測定します。
精密検査（ポリソムノグラフィー）
専用の装置を使い、睡眠中の脳波や眼球運動、心電図などを同時に測定します。睡眠の質と睡眠障害の程度を客観的に評価します。
※入院が必要になりますので、提携先の医療機関をご紹介して実施します
睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療は、そのタイプと重症度に応じて選択します。軽度から中等度の場合には生活習慣病の改善が中心になりますが、重症例や体の構造に原因がある場合には手術も検討します。
生活習慣の改善
適切な体重管理、睡眠姿勢の工夫、アルコール・睡眠薬の制限、禁煙、規則正しい睡眠習慣などを心がけます。
マウスピース
睡眠時に専用のマウスピースを装着していただき、下顎を前方に引き出すことで上気道を広げます。軽度から中等度の症例に効果が期待できます。
※マウスピースは提携先の歯科医院で作成します
CPAP（シーパップ）療法
専用の送気装置につながったマスクを、睡眠時に装着する方法です。寝ている間、気道に空気を送り続けることで閉塞を防ぎます。
手術
解剖学的問題がある場合は、扁桃摘出や鼻中隔矯正などの手術療法を検討します。手術は適切な医療機関をご紹介して行いますが、その後のフォローは当院で行います。
